スクリプトをデバッグする

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Studioには、スクリプトの問題をチェックする方法が2つあります。

  • 構文エラーをチェックする。
  • スクリプトトレースを実行して、スクリプトが各アクションを処理するときに何が起こっているかを確認する。

スクリプト内にSnippetアクションがある場合は、Snippet Editorウィンドウ内からスニペットコードをデバッグできます。

構文エラーをチェックする

構文エラーをチェックすると、スクリプトで見つかった問題がScript Errors タブに表示されます。このタブには、スニペットを含め、スクリプトに関連するすべての警告とエラーが表示されます。警告によってスクリプトの実行や保存が妨げられることはありませんが、エラーの場合は妨げられます。警告でスクリプトの動作が妨げられることはなくても、スクリプトを本番稼働させる前に、すべての警告に対処するのがベストプラクティスです。

構文チェックはスクリプトを保存すると自動的に実行されますが、それ以外のときもいつでも実行できます。エラーが含まれているスクリプトを実行したり保存することはできません。エラーのあるスクリプトを実行や保存しようとすると、Studioが通知ウィンドウを表示します。詳細については、Script Errors タブを確認してください。エラーには以下のようなものがあります。

  • 変数のスペルが間違っている。例:Snippet Line 2. Function: NameLabel has not been defined
  • 関数をメソッドのパラメーターとして使用している。例:Unterminated function parameters
  • 特定のデータ型を必要とするメソッドや関数で、誤ったデータ型を使用している。例:Unterminated function parameters

Script Errorsタブに表示されないエラーもあります。一部の検証エラーは、その詳細とともにエラー通知ウィンドウに表示されます。検証エラーには、REST APIアクション内のJSONが無効であることなどが含まれます。スクリプトに検証エラーが含まれているときに保存しようとすると、検証エラーのないスクリプトの最新バージョンに戻ることがあります。この場合、保存されていない変更はすべて失われます。

Script Errorsタブ内の警告またはエラーをダブルクリックすると、問題が発生するキャンバスのアクションが表示されます。

  1. Studioで、スクリプトを開きます。
  2. Validation>Syntax Checkをクリックします。
  3. Script Errorsタブをクリックして、構文チェックの結果を表示します。
  4. Script Errorsタブの警告またはエラーをダブルクリックすると、問題が発生するキャンバスのアクションが表示されます。

スクリプトのトレース

Trace Output ツールを使用して、スクリプトの進行状況とパフォーマンスを追跡できます。このツールは、スクリプトを介してコンタクトをトレースし、発生した各アクションの結果、どの変数がいつ設定されているか、およびそれぞれの時点で変数が保持していた値を表示します。これは、スクリプトのテストとデバッグに役立つツールです。トレースは、本番のインタラクションでもシミュレーションのインタラクションでも実行できます。

トレースは、スクリプトが保存されている場合にのみ実行できます。保存されていない変更のあるスクリプトに対してスクリプトトレースを実行しようとすると、Studioにスクリプトを保存するよう促すプロンプトが表示されます。スクリプトにエラーがある場合、Studioはスクリプトを保存しません。スクリプトを保存してトレースを実行する前に、エラーを解決する必要があります。スクリプトにvalidation errorsがあると、Studioは、スクリプトを検証エラーのない最後のバージョンに戻します。トレースを開始した場合、トレースは実行されますが、その場合は最後に保存したバージョンのスクリプトで実行されます。

Trace Output ウィンドウを使用する

トレースを実行すると、出力がTrace Output ウィンドウに表示されます。このウィンドウを使用して、スクリプト内の変数を表示し、スクリプトが各アクション閉じた 顧客データの収集、メッセージや音楽の再生、エージェントへの連絡先のルーティングなど、Studioスクリプト内のプロセスを実行します。を実行するにつれて変数がどのように変化するかを確認できます。

  1. Studioで、スクリプトを開いてトレースを実行するか、保存したトレースファイルを開きます。

  2. Trace Outputウィンドウの右上で、スクリプトの詳細ペインのアクションをクリックします。ライブトレースを監視している場合、スクリプトが進行して各アクションが実行されると、このペインがリアルタイムで更新されます。

  3. Trace Output ウィンドウ上部のツールバーにあるアイコンをクリックすると、スクリプトの詳細ペインの変数の詳細がすべて展開または折りたたまれトレース出力ウィンドウの「すべて展開」アイコンは、四角で囲まれた+印の横に水平線が何本も重なっていて、リストを表しています。ます。これは、追加の詳細を含んでいるすべての変数に影響します。これらの変数は、名前の横に+のアイコンが付いています。
  4. ウィンドウ下部のVariablesタブをクリックすると、選択したアクションが起動したときにスクリプトに存在するすべての変数をスクロールできます。

  5. Toolsアイコンをクリックしてオプションを選択すると、Variables タブに表示される変数を変更できます。

  6. Properties ペインで、選択したアクションのプロパティとその設定方法を確認できます。
  7. トレースを使って特定の変数を追跡したい場合、変数をウォッチリストに追加します。

トレース内の変数の可視性を変更する

トレースに表示される変数のセットを変更できます。これにより、トレースで何を探しているかに応じて、特定の種類の変数に焦点を当てることができます。

  1. Studioで、スクリプトを開いてトレースを実行します。
  2. Trace Output ウィンドウのツールバーで、Toolsアイコンをクリックします。
  3. トレースで表示または非表示にする変数セットのオプションを選択します。チェックマークが付いているオプションは、現在トレースで表示されています。

スクリプトトレースをキャプチャする

スクリプトの実行時にトレースをキャプチャできます。これはライブのコンタクトを処理する本番スクリプトで行うことができます。これにより、コンタクトセンターで発生している問題を診断したり、テクニカルサポートでトラブルシューティングを行うためのデータを取得したりできます。スクリプトの実行時に次のインスタンスでトレースをキャプチャするか、連続トレースをキャプチャするかを選択できます。連続トレースは、スクリプトが処理するすべてのインタラクションをキャプチャします。単一のトレースをキャプチャすると、その結果の情報がTrace Output ウィンドウに表示されます。

  1. Studioで、トレースをキャプチャするスクリプトを開きます。
  2. Debug>Capture Script>Next Instanceをクリックします。
  3. インタラクションが始まりスクリプトの実行が開始されると、Trace Output ウィンドウが開きます。スクリプトの実行中、ウィンドウにトレースが表示されます。

スクリプトの連続トレースをキャプチャする

連続トレースは、スクリプトが処理するすべてのインタラクションをキャプチャします。トレース出力は、CXone事業単位閉じた テクニカルサポート、請求、およびCXone環境のグローバル設定の管理に使用される高レベルの組織グループのファイルに保存されます。これらのファイルの保存場所は指定することができます。

  1. Studioで、トレースをキャプチャするスクリプトを開きます。
  2. Debug>Capture Script>Continuousをクリックします。Studioが、実行中のスクリプトのすべてのインスタンスのキャプチャを開始します。

トレースファイルを表示する

連続トレースから保存されたトレースファイルを表示できます。

  1. Studioで、Debugメニューをクリックしてから、システム上にあるトレースファイルを読み込むか、CXone事業単位閉じた テクニカルサポート、請求、およびCXone環境のグローバル設定の管理に使用される高レベルの組織グループからリモートで読み込むかを選択します。
  2. 表示されるファイルウィンドウから、開きたいファイルを選択します。
  3. ボタンをクリックして、選択したトレースファイルを開きます。名前は、ローカルファイルかリモートファイルかによって異なります。選択したファイルがTrace Output ウィンドウに読み込まれます。
  4. CXoneからローカルコンピューターにトレースファイルをダウンロードする場合は、Trace Output ウィンドウのTools アイコントレースツールアイコン(X形に交差したハンマーとレンチ)。をクリックし、Save Trace Asを選択します。

特定のANIまたはDNISでトレースをキャプチャする

特定のANI閉じた 発信者IDとも呼ばれます。着信音声通話のリストされた電話番号。またはDNIS閉じた 着信音声通話のために連絡先がダイヤルした番号と、発信音声通話でエージェントまたはシステムがダイヤルした番号を識別します。を設定して、指定した番号からのコールがシステムに着信したときにトレースを起動できます。

  1. Studioで、トレースをキャプチャするスクリプトを開きます。
  2. Studioツールバーで、Trace Scriptドロップダウンをクリックし、Trace when ANI isまたはTrace when DNIS isを選択します。

  3. Insert <number>フィールドに、トレースをトリガーするANI番号またはDNIS番号を入力します。
  4. Capture Next Instanceアイコンをクリックします。クリックする回数によって次のように動作が異なります。
    • 指定した番号で実行されているスクリプトの次のインスタンスをトレースするには、1回クリックします。アイコンが赤色に変わります。
    • 指定した番号で実行されているスクリプトの将来のインスタンスを連続してトレースするには、2回クリックします。アイコンが2つの赤い円に変わります。
    • キャプチャをクリアするには、3回クリックします。アイコンが元のグレーに戻ります。
  5. 指定したANIまたはDNISでスクリプトが次回実行されると、トレースがキャプチャされてファイルに保存されます。

トレースで変数を監視する

特に関心のある変数のリストを作成できます。ウォッチリストを使用すると、トレース内で変数を検索しなくても、これらの変数のみを追跡することができます。リストを保存しておけば、特定のスクリプトでトレースを実行するたびに、ウォッチリストが保存されてTrace Output ウィンドウにロードされます。

  1. Studioで、トレースするスクリプトを開きます。
  2. スクリプトの初期トレースを実行します。
  3. Trace Output ウィンドウで、スクリプト詳細ペインのアクションのリストを順次クリックします。各アクションに関連付けられた変数がVariables タブに表示されます。
  4. ウォッチリストに追加する各変数について次を行います:
    1. Variables タブで変数を選択します。
    2. Add to Watch Listアイコンをクリックします。
  5. 名前がわかっている場合は、変数を次のように手動で追加できます。
    1. Trace Output ウィンドウのツールバーで、プラス記号アイコンをクリックします。Watch List タブに新しい変数のフィールドが表示されます。
    2. 監視する変数の名前を入力し、Enterを押します。
  6. ウォッチリストから変数を削除するには、Watch List タブでその変数を選択し、Trace Output ウィンドウのツールバーでマイナス記号アイコンをクリックします。
  7. このウォッチリストを保存するには、Trace Output ウィンドウのツールバーにあるToolsアイコンをクリックし、Save Watch Listを選択します。リストがStudioに保存されます。このスクリプトでトレースを実行するたびに、ウォッチリストがTrace Output ウィンドウに読み込まれます。
  8. ウォッチリスト内の変数を監視する準備ができたら、スクリプトで新しいトレースを実行します。